私の友人が運悪くノロウイルスが原因の食中毒になってしまい、38℃の高熱が出て、下痢もひどいとの連絡があり、症状が落ち着いた頃に彼のアパートへお見舞い行きました。

彼は右の足が不自由なので、トイレのそばに布団を敷いて寝ないと間に合わない下痢と嘔吐だったと話していました。

原因の食材が私と一緒にお店で食事をした牡蠣だったので、連絡をもらってすぐに私も病院で検査を受けましたが、幸い感染していないとのことでした(私は別の料理を食べたのですが)。もしかしたら私があたっていたかもしれないと思うと他人事ではなくなりまして、ノロウイルスについて少し調べてみました。

ノロウィルス
ノロウィルス

 ノロウイルスは乾燥に強くてアルコール消毒も効かず、多少の高温(65度程度)では死にません。更に困ったことに、ノロウイルスには多数の遺伝子型が存在するので、検体ができず、培養もできない等の理由により有効なワクチンが開発がされていません。したがって、一度感染するとウィルスを体外排出するより打つ手がありません。又、何ともタチが悪いウィルスで感染しても発症しない場合があって本人自身が知らずに二次感染の原因を作ってしまうことです。

  感染の特徴としてはノロウイルスによる感染症は経口感染が原因で、①飲食物からの感染(感染型食中毒)と②ヒトからヒトへの感染の2つに分けることができます。①は水道水、井戸水がノロウイルスに汚染され、そのまま海へ流れ、汚染された海で養殖されたカキを気がつかず、生で食べてノロウイルスに感染するケースなどが代表的な事例です。また、②は感染者の糞便や吐瀉物に排出されたウイルスが付着し、飛散した飛沫から空気感染したり、感染者が十分に手を洗わず調理した食品を食べ感染するケースなどがあります。

  主な症状は、突発的な激しい吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、悪寒、38℃程度の発熱です。これらの症状は通常、3、4日で治癒します。ただし、免疫力の低下した高齢者や乳幼児では体外排出が長引くと適切な治療を受け、経過をみる必要があります。場合によっては重篤になる例も報告されています。また、感染はしたが発症しないまま終わる場合(不顕性感染)や風邪症候群と同様の症状が現れるのみの場合もあります。厄介なのは、感染者が発症しないケースです。静岡県・浜松市の事例の場合も工場の衛生管理の意識が非常に高かったにもかかわらず、従業員が感染に気づかずに作業をして二次感染に繋がって行ったという事でした。

  ノロウイルスの感染予防としては、石鹸にはウィルス殺菌作用はありませんがウィルスを手の角質ごと洗い落とすことが有効とされていますので、石鹸などで手の爪先から手首まで2分位かけてウイルスをしっかり洗い流すことが大切です。また、魚介類はなるべく85℃以上一分以上の加熱調理するした方が良いでしょう。または、食器や調理器具は塩素系漂白剤での消毒が有効です。洗浄する際は第一に洗浄(すすぎ)、第二に消毒(塩素系漂白剤等)の順番が重要だそうです。

  ノロウイルスは、11月から3月が流行のピークと言われています(乾燥に強いため)。今年は全国で猛威を振るっていますので、感染予防を徹底してこの冬を健康に過ごしたいですね。

 (Wikipedia、厚労省資料などを参照)