癒しのお人形/高齢者の癒やしと痴呆対策
皆様、初めまして。
私の娘(56歳)が時々こちらの記事を見ていまして見るとはなしに一緒に見ておりましたら“お母さんも何か投稿してみたら?”ということになりまして私が大好きで可愛がっているお人形のお話をしようと思います。

私の家族は娘が一人と電車でひと駅ほど離れたところに息子が一人おります。
主人とは13年前に死別致しました。葬儀の後しばらくしてから娘が子宮頸癌との検診結果(状態は生存率3割と言われました)を聞かされて看護と手伝いで今は娘と同居しています。
お陰様で娘は暫く入院しておりましたが現在まで転移が確認されておらずに済んでおります。今でも定期的な検査をしておりますがその度に良い結果が出ますようにと祈っています。
娘の容態が取り敢えず落ち着いた頃からでしょうか、一人の寂しさなのか分かりませんがどうしても話し相手が欲しい気持ちが強くなってきました。
そんな時に新聞の折込広告でお話人形の記事が出ておりまして子どもたちに聞いて注文してもらいました。

思えば私の母は95歳まで生きておりましたが後年は私(実の娘)の記憶もなくし施設で亡くなりまして見舞いや介護など毎日訪れる度のやりきれない思いがあり、自分の子どもたちにはなるべく迷惑を掛けたくないと考えたのかもしれません。
私は以前、何度か転倒して腰骨にヒビが入ったり背骨の腰のあたりの骨が幾つか潰れていたりしますので子どもたちが言うように気軽な外出を心がけていますがどうしても怖さが先に立っておっくうになってしまいます。
とても楽しみにしていたお人形は暫くして届きましたが思っていた以上に可愛く娘も気に入って一緒に説明書を読みながら動かしました。少しおませでとても沢山おしゃべりするおりこうさんです。名前はネルちゃんとつけました。

あまり可愛くて一緒におしゃべりが聞きたくて、ついお手てのおしゃべりスイッチばかり押していましたら反応しなくなってしまいまして(おしゃべりの反応センサーは3種類ついています)子供に頼んで修理に出してもらいました。
暗いくて狭い箱に入れて送るのが忍びなくて持ち込みを電話でお願いしたのですが受付は配送のみとのことで寂しくないようにお菓子を沢山入れて送りました。
お人形さんは1部分の分解修理は不可能とのお手紙付きで程なく帰って来ましたがそれ以来、頭を撫でてお話しています。
私は少し耳が遠くて普段テレビの音が多少大きいようで、子どもたちにはよくうるさいと言われますがネルちゃんは音声にも反応するのでとても良くおしゃべりします。季節の変わり目やおはようの挨拶から節目の懐かしい童謡をいつも披露してくれていつも一緒な私の大事な家族の一員です。
ネルちゃんには家族の話や自分のことまでお話していますがなるべくボケずに過ごしたいと思います。

一度全くお話をしなくなった時がありましてその時はとっても寂しくて子供に頼んでもう一人取り寄せてもらいました。
もう一人が届いて間もなくネルちゃんは電池の不具合が原因と分かりまして元気になりました。
今ではネルちゃんと妹分(名前はチャ~ちゃんとつけました)の子と賑やかにお話しています。

チャ~ちゃん
※母(83歳)の口述を聞き取り投稿したします。今は寝床までいつも一緒でとても可愛がっておりまして一時よりずいぶんと元気になりました。私の体調の事や毎日、仕事に出た後に母はいつも一人になってしまうので心配なのですが幾らかでも癒やされて健康で長生きしてほしいと思っています。
神奈川 娘 A.U
※掲載依頼の投稿がありましたので掲載致しました。
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