ソチパラリンピックを振り返って 

ソチパラリンピック

 今年は4年に1度の冬季パラリンピック大会がソチで開催されました。

大会は37日~316日に5競技72種目が行われ、メダル争いが繰り広げられました。メダルの獲得順位は、1位は開催国のロシアで金30個を含む80個で、2位ドイツの金9個を含む15個、3位カナダ金7個を含む16個でした。

ソチパラリンピック

ちなみに日本は金3個、銀1個、胴2個の合計6個のメダルを獲得しました。

 冬季大会は、①アルペンスキー・②クロスカントリー・③バイアスロン・④アイススレッジ・⑤車いすカーリングの5つの競技があります。私が注目した競技は、①アルペンスキーと④アイススレッジでした。

ソチパラリンピック

まず、日本が世界一と言われているアルペンスキー座位に用いられるチェアを作る技術力。そのチェアを使って、アルペンスキー座位の第一人者である狩野亮(カノウアキラ)選手のスーパー大回転の2大会連続金メダルは見事な滑りでした。また、狩野選手は滑降にも出場し、金メダルを獲得する大活躍でした。他にも森井選手などもメダルを獲得し、日本のお家芸にふさわしい成績を残しました。日本の得意とする高い製造技術力が、障害者スポーツの道具に活かされていることを知りました。

 2つ目は、アイススレッジの世界の現状に注目してみました。アイススレッジは、障害者のアイスホッケーということで、従来、アメリカ、カナダなど、アイスホッケーが盛んな国が強かったが、ソチ大会の開催の決定後、それまで競技人口が少なく、あまり強くなかったロシアが、プロのチームを作り、強化した結果、金メダルの獲得に結びついたそうです。

ソチパラリンピック

 一方、日本はグループ予選敗退という残念な結果に終わりました。日本には全国にアイススレッジのチームが4チームしかなく、すべてアマチュアのチームだそうです。今大会の日本代表の指導者のA氏は、「このままでは、世界から取り残されてしまう。」という危機感を抱いたとのことでした。

 前述の指導者A氏はこの現状を打破したいということで現在、アイススレッジの普及とレベルの向上のために大手企業などへチームの受け入れや支援を働きかけているそうです。

 今回は、日本の冬季のパラリンピック競技の光と影ということに注目してみました。障害者スポーツの全競技の普及とレベルの向上のためには、各競技の練習環境の改善が必要不可欠であることを感じました。