テレビや新聞等でご存知な方が多いと思いますが、食物アレルギーを訴える公立小中高生は45万3962人いると文科省が公表した実態調査で判明しました。アレルギー症状を緩和する自己注射薬「エピペン」所持者は2万7312人です。この数字は前回の1.7倍増加しているそうです。

原因としては、こどもを病院に連れて行く親御さんが増えたことと日本人が今まで食べていなかった外国産の果物を食べる機会が増えたためと考えられると専門家は指摘します。今回は「果物アレルギー」について考えてみましょう。

ドラゴンフルーツ
ドラゴンフルーツ

果物アレルギー(口腔アレルギー症候群とも言う)は、果物や野菜などを食べると15分以内に直接触れたくちびるや舌、喉の奥がかゆくなったり腫れたりします。さらに蕁麻疹や目や鼻のかゆみ、吐き気、腹痛、下痢、気管支喘息などの症状を引き起こします。果物アレルギーの主な原因となるのはモモ、リンゴ、ナシ、イチゴ、サクランボ、スイカ、メロン、キウイ、バナナなどの他に、トマトやジャガイモ、ナスなどの野菜も含まれます。多くの場合、生の果物を食べたときに反応し、また、同じ果物でもよく熟したものに反応が強く出る、という特徴があります。また、リンゴをジュースやジャムにすると果物アレルギーが起こらない場合もあります。大量に食べると、呼吸器症状やアナフィラキシーを起こす危険性もあります。

果物アレルギーの原因となる食べ物はシラカバなどの花粉と交差抗原性・アレルギーの原因となる物質が共通して含まれていることがあるため、成人などでは花粉症を起こした後に、果物アレルギーを起こす場合が多いとされています。例えば、スギ・ヒノキの花粉症の人はトマトに、シラカバの花粉症はリンゴ、やモモ、サクランボ、ナシ、ウメ、イチゴ、などのバラ科の果物やキウイ、セロリ、ニンジンに、ブタクサはスイカ、メロン、バナナなど、ヨモギはリンゴやキウイ、ニンジン、セロリなどに注意しなければなりません。果物を食べて、口内に違和感やかゆみなどを感じたらその果物を覚えておいて注意するようにしましょう。

果物アレルギーの原因に多量に使用されている農薬があります。これらの化学薬品は果物アレルギーを起こしやすくさせるとされています。特に大量に毎日のように食べると、腸内細菌が乱れてアレルギーを悪化させます。

身近な対策としてはできるだけ農薬を使っていない果物を適量、摂取するようにしましょう。果物は熱を加えると果物アレルギーを起こしにくくなりますので特に乳幼児に果物を与える際には煮込んでから食べさせる方が安全です。